素敵な響きのギターだった


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マニュエル・ゴンザレス(Manuel Gonzalez)のギターコンサートは、カタロニア音楽堂の1階、2階が満員の盛況だった。歴史のあるホールで左右や天井のステンドグラスからは、開始時刻の9時になっても柔らかな光が内部に届いていた。 

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正面にカタロニアの国旗、左右9人ずつの音楽を奏でる人々の彫刻、右上には馬に乗って槍を放つ兵士と左上には大きな木の彫刻、 席は広いとは言えないがえんじ色の渋いいすで雰囲気がいい。
ラテン人らしく、開演時間になっても照明が落ちるまでは静まることはなかったが、バルセロナ出身の今日のギタリストが現れると大きな拍手で迎え、急に静粛な時間がやってきた。
ギターの音は、完全な生ではなく、マイクで一部拾って拡声していたのが残念だったが、とても柔らかな響き。
「魔笛の主題の変奏曲」「アストリアス」「グラナダ」や「アラビア風奇想曲」「アルハンブラの思い出」など、知っている曲が次々と出てきて、大変わかりやすかった。 もちろん、自分が弾くのとは比べ物にならないが、そうか、こんな風になるのか・・、と感心することしきりで、28ユーロの価値は十分あった。1階席でよかった。しっかり見えた。
アンコールは3曲、最後はみんなスタンディングだった。
演奏中、あちらこちらで、咳の音がして集中できないところもあったが、これがバルセロナ風のコンサートなのかも。来ている人の服装も、ほとんどの人は普段着のまま。ちょっとおしゃれをしている人もいたが、Tシャツや短パンの人もいて、軽い感じだった。念のために紺ブレを着ていったが、そんなに気を使う必要はなかったみたい。
これから、スペインでこういうコンサートをたくさん経験しようと思う。そして自分も、もう少し練習しよう。
コンサートはとても良かったが、行きはちょっとトラブル。
64番のバスで自宅近くの駅から向かおうとしてが、無謀だった。そもそも、64番はバルセロネータ行きなんだが、どこを経由するのか調べずに乗ってしまった。 途中からどんどん方向は離れて行き、時間も迫ってきて相当不安になった。治安の危なそうな地域も通るし、どこかで降りてタクシーを拾えそうな停留所を探しながら乗っていた。幸い、コロンブスの塔の近くまで戻ってきたのでバスを降りてタクシーを拾った。 音楽堂まで6.5ユーロ。 無駄遣いしたかな。 おかげで、十分時間に間に合った。

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中に入ると、バーがあったので、周りの人に合わせて、僕も カバと、つまみ(フランスパンの小切れの上にベーコン巻きのコロッケ)をひとつ買って、コンサート前に一息。 カバもおいしかった。

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