Bicingに乗ってみた。
自宅に一番近い乗り場。
こういう端末が乗り場毎に一つ設置されている。
先日アクティベートした Bicingカードを、センサーにかざす。非接触のICカードになっている。
自転車はあるのに、なぜかこの乗り場の自転車は、なんらかの不具合があるみたいで、そういう時には、「近くの乗り場に何台あるからそちらへ行ってくれ」というメッセージが出る。 なんだ、不便だ。ここに並んでいる自転車は何が悪いんだろう? 仕方なく、歩いて5分ほどのところにある別の乗り場まで移動した。
今度の乗り場では、OK。13番の自転車に乗るように指示がされた。 自分で選ぶ事は出来ないが、もし自転車に異常がある時にはその乗り場のその場所にすぐ返却すれば良いらしい。 そうして次の自転車を選ぶという事も可能らしい。
この13番の自転車を台から外し、手続き完了。 これで乗れる。 一応ブレーキとか、ギヤを簡単に調べて、サドルを合わせて出発!。
さて、出発したは良いが、この自転車結構乗りにくい。
ブレーキがあまりにもショボイ。 ワイヤが伸びきっているのか、パッドが無くなっているのか特に後ろブレーキが心許ない。 この日合計3台のBicingに乗ったが、どの自転車もあちこちガタが来ているのが残念だ。3台とも後ろブレーキがキレイに利かない。一応3段内装ギヤが搭載されているのだが、これもサクッと切り替わる自転車は一つも無く、なかなか切り替わってくれない自転車もあれば、走っているうちに3速から勝手に2速に落ちてしまう自転車もあり、正直言って今回乗った3台は全部整備不良だ。 全部がこうなのか?それともたまたま外れなのか?
ともあれ、自宅のあるボナノバプラザ周辺は山手なので、繁華街へ行くにはひたすら坂を下っていくことになる。
ちょうど夏休みの時期という事もあり、交通量が少ないので気がらくだ。タクシー・バスの専用車線が一番右のレーンになっているのでそこを走った。 ペダルを回すことはほとんど無く、どんどん坂を下る。 気持ち良い・・といいたいところだが、結構道が悪い。 車で走るときには気にならなかったが、相当道路は傷んでいて、あちこちがでこぼこで、砂が露出しているところもあり、埃っぽい所もあり、ブレーキが淋しい事もあって、気持ちよくは走れなかった。 タイヤが小さいので、ガタガタと振動を大きく拾う。 ねじがあちこち緩んでいるせいか、でこぼこにぶち当たる度に、ビシビシ、ミシミシ、ガタガタ と不安になるようなキシミ音のオンパレードだ。
バルセロナの街中を斜めに走る「ディアゴナル通り」には自転車専用車線があるので走りやすい。 しょっちゅう信号で止められるが、まぁちゃんと整備されている道路は走りやすい。
ともかく、何とか目的地についた。 30分以内に返却すれば追加料金は不要なので、時計を見ながら近くの自転車置き場を探して、あいている場所に自転車を戻すだけで返却手続き完了。 ランプが緑色から赤色に変化するのを確認してOK。 これが赤に変化しない時は返却手続きが完了していない事になるから後で、おかしな料金を請求される可能性がある。 しっかり確認。
ちょっと買い物をして、 さて帰り。
バスとか地下鉄でも帰ることが出来るが、ここはやっぱり、「Bicingで帰ってみよう」という思いで、自転車置き場へ。一番近いところは、またもや、自転車があるのに「別のところへ行け」表示がされた。 近くに別の置き場があったのでそこへ行ってみたら、今度はその端末が「一時的にサービス停止」らしく、いつもと違う赤い表示がされていた。 なんだぁ、駄目じゃないか。 結構メンテナンスが行き届いていないぞ。 不便じゃないか。
仕方なく、もう一つ別の乗り場まで5分ほど歩き、今度はOK。 無事自転車にまたがって、自宅へ向かう。
もちろん、来たときが下りだったから、帰りは上りであることは分かっているものの、途中まではまったく問題なし。一応3段切換のギヤのおかげもあり、歩道をゆっくり走っていけばそれなりに坂も上れる。 これなら家まで帰れるかな? と思ったのもつかの間、ずーっと続く坂道はだんだんしんどくなって来る。 汗は噴出してくるし、途中でやめようかなと思ったが近くには自転車置き場が見つからない。 といって、降りて引いて歩くのは悔しいので何とかのぼりってやろうと奮闘。
30分ぎりぎりで、自宅前の乗り場まで到着。
汗だく・・・。 あー、しんどかった。
行きはヨイヨイ、帰りは・・・・ 苦しいな。 やっぱり坂道の街。バルセロナ。
何はともあれ、Bicingでの街中散策、 とりあえず便利だと思う。 自転車の整備がもう少し行き届いているとよりいいのにな。 自分のクロスバイクが届いたら、もっと楽に坂道も登れるだろうな。早く船便到着しないかな。