生ハムスライスに挑戦


Hambefore
先日、同僚からもらった生ハム原木を、別の同僚から借りた道具(固定具とナイフ)を使って、スライスに挑戦してみた。

Ham1
ネットをはずし、布を取り除くと中からプラスチックバッグで密閉された生ハム原木が出てきた。

Ham2
台が動かないように、固定台の下に日本から持ってきた防振滑り止めを置いて、足を固定した。 どっちが上だっけ? 先日YouTubeで確認したはずだが、よくわからないので、とりあえずこの向きで固定。

Hamborn
ところが、きり始めてみるとすぐに骨にぶち当たった。 これは逆ということだな。

Ham4
・・・ということで、ひっくり返して再度スタート。

Ham5
なかなか、薄くきれいにスライスするのは難しい。薄くしようとするとすぐ切れてしまう。大きくしようとすると、どんどん分厚くなってしまう。 分厚くなってしまったスライスを食して見ると、これが硬くてまずい。やっぱり、薄くないと生ハムのうまさは無いな。

Hamextra
大きな油の塊や、スライスできない部分や角の部分をどんどん取り除きながらスライスを続けた。試行錯誤をしているから、どんどん「失敗スライス」の方が多くなってしまう。 こちらの皿が、塊、ブロック、油、失敗作のお皿。 なんかもったいないなぁ。今度、こちらも小さくみじん切りにして、チャーハンの具にでもしてみようかな。

Hamresult
結局、一時間ほど奮闘した結果、こんな風になりました。 売っているような生ハムとは似ても似つかぬ代物の生ハムスライスが左のお皿。 最大でも5cmくらいの長さしか無い。 縮れたようなハムもあり。 あんまりおいしそうでは無いなぁ。

Hambeer
とは言え、やっぱり、ビールを開けてしまった。 夜も遅いが、まぁ、いいか。 小さくて精一杯薄い生ハムをつまみながら、バルセロナに工場のあるビールを一本。 「絶品」からは程遠い生ハムだが、自分でスライスした充実感も少しあって、まぁいいかな。

Hamfornext
残ったハム原木は、スライスした余分な油を切り口に乗せて、ラップでくるんで乾燥を防ぎながら保管する。 開封したからそんなに長くは持たないんだろうな。
こんど、スライスするときはいつになることか・・。
それにしても、どうしたら、薄く大きなスライスができるんだろう? YouTubeでは、簡単そうにやっていたけどなぁ。コツがあるんだろうな。 細長いナイフを、押したり引いたり、ジグザグに動かしてみたり、力を入れたり、抜いてみたり、いろいろ試したけど、どれも一長一短で、「サーッ」としたスライスを作るには何か根本的に違うような気がした。 道具か?ハムのせいか? それともただ単に、僕が下手なだけか。(たぶん正解は僕の問題)。
話によると、豚の種類、熟成の仕方、前足と後ろ足の差などで、同じ大きさのハム原木でも値段がぜんぜん違うらしい。後ろ足より前足の方がおいしくて、売ってる値段も高いらしい。 数十ユーロで変えるものから数百ユーロするものまであるとの事。今回のは、友人いわくそんなに高級な足ではないらしい。 もっとも高級なのは、どんぐりの実を食べて育てる「イベリコ豚」の生ハム「ハモン・イベリコ」。 どんぐりだけで育った豚の生ハムは独特のにおいがするらしい。 今度、まずスライス品を買ってきて食べ比べてみることにする。
ともかく、怪我をせず、今日のトライはまぁ、成功。
今度やるときは、何とかもっと薄く大きくに取り組むことにする。それが生ハムの本来のおいしさだから。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする