「うすぎり、やきにく」 で通じるお肉屋さん

こちらの生活で困るのは、薄切りの肉を売っていない事。 「東京や」や「韓国や」へ行けば薄切り肉の冷凍品がとりあえずおいてあるが、おいしいとは思えない。 
近くのお肉屋さんで勇気を振り絞って、スペイン語を自宅で準備して、薄切りを頼んでみた。
「これを、できるだけ薄くスライスしてもらえませんか?」
「Podria cortar esta muy delgado como sea posible?」・・・この文章を考えるのに辞書首っ引きで30分かかった。
なんとか通じた・・・っぽかったが? 「Si」といって、その店員さんは肉を片手に、包丁で「一生懸命」薄く切ろうと努力してくれた。「これでどうだ?」みたいな感じで示されたが、当然ながら僕の想定している薄切り肉とは全然違うので、近くにあったハムをスライスする機械を指差して、「あれを使って欲しい」 という意思を体で伝えたが、「あれはだめ。使えない」 と言われておしまい。 結局、この日は、頑張ってくれた200グラムの豚肉を手に、とぼとぼと帰宅した。
数日後、会社の同僚に聞くと、「日本語でうすぎりとかすきやきとか通じるお店があるよ」 との事。早速地図で教えてもらい、昨日の土曜日に行ってきた。

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「ガルバニー市場」は、我が家から20分位あるいた所にあった。(バスを待っていたが来なかったので歩いた)。 市場なのに、なんとまぁ歴史のありそうな建物だこと。 最初は本当にここが市場とは思えなかった。土曜日は8時頃から開いて午前中で閉るらしいので、早めに行った。8時に着いたときにはまだ客も少なく、中を歩いたらいろいろ声をかけられた。「アトゥンあるよ」・・・多分、日本人だと分かったのだろうか?刺身用にも大丈夫そうなマグロの塊を指差しておばちゃんがニコニコして僕の方を向いていた。 ちょっとだけ会釈をしてその場を離れ、目的のお店へ。

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 その店の名は、「Alex」。 きれいに並べられた肉を見ていたら、店の親父と目が合ったので、一応、スペイン語で頼んでみた。「Celdo、Muy Delgado、200グラモス、ポルファボール」。すると親父が「USUGIRI?」 と聞いてきた。「そうなんです。うす切りをお願いしたかったんです・・」と嬉しくなってしまった。 

Alex
 親父は店の機械のスライサーで、豚肉を丁寧にスライスして、一枚一枚、並べながら準備してくれた。 あとは、牛肉もおいしそうな物が並んでいたので、ステーキ用に厚めに購入。 待つ間に店の中を見ていたら、なんと日本語で「焼肉、すき焼き用、用意できます」 なんて説明があるでは無いか。
早速、自宅で薄焼きの豚肉を、焼いて食べました。 おいしかった。
牛肉も、ちょっと霜降りっぽく脂があっておいしかった。 ちょっと高いかな?
ちなみに、この市場(メルカド)には、野菜や、果物、魚介類のお店も一杯あって、中には「すしバー」もあった。(この日は閉っていたが)。 ジャガイモ3個と、小さいキャベツ一つを買った。 ジャガイモとかたまねぎを一個単位で買えるのは便利で良い。
時々、このメルカドにはお世話になることになるだろうな。

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