【ケースの加工】
完成品はこんな感じ。
以前10個程、購入したHammond社のケース(1591GS-BK)をケースとして使う。必要な加工としては、
- はんだこてケーブルを挿すACソケット(メス)用の固定
- 側面をカットして、ソケットを挿し、エポキシ樹脂で固定。
- 電源ケーブル(供給側)を挿すACソケット(オス)用の固定
- 側面をカットして、ソケットを挿し、エポキシ樹脂で固定。
- 熱電対モジュール用の固定
- モジュールの端子(5ピン)を外し、裏面からアクセスできるように新たにストレートの5ピンヘッダーをハンダ付け
- ケースの側面に、モジュール固定用の丸穴と、ヘッダーピンをケース内へ通す角穴をあける、熱電対用の端子足を割けるための丸穴も空ける。
- モジュールをM3のネジで固定。
- AC-DCモジュールの固定
- モジュールには何も固定するための穴が無いため、上下を逆さまにして、トランス部分をエポキシでケースへ固定。
- 線材のハンダ付けが後から出来るようにした。(端子がむき出しなので、注意が必要)
- OMRON SSRの固定
- はじめは基板上にマウントしようとしたが、実験しやすくするため、ちょっと危険だけれど、逆さまにしてケースに直接エポキシ樹脂で固定。
- 基板(Arduino Nano)の固定
- ユニバーサル基板の固定穴(M2用)に併せて、ケースの底面に4つ穴を開ける
- ナイロンスペーサーで4箇所固定。
- 表示用 7segment x 4桁モジュールの固定(フタ側)
- これが一番大変だった・・・。天面(フタ)に、7セグモジュールのサイズにピッタリ併せて、角穴を開ける。センターポンチと 3mm (3/8)のドリルで沢山穴を開け、ニッパとカッターで、ぴったりサイズに合わせる。
- 7セグモジュールを差し込み、モジュールの表面が天板の表面と一致する位置で、エポキシ樹脂を使って固定
- その後、7セグモジュールの基板を後ろからハンダ付け。
- 温度調整用VRの固定
- 丸穴と回転防止爪用の穴を加工して、ネジ止め。
基本的にはDremelとカッターナイフだけで、コツコツと、時間を探して少しづつ加工した。
出来上がった本体とフタ側はこんな感じ。黄色い配線が汚い・・けれど、AC系は安全のため、しっかりと配線したつもり。 ハンダコテへの出力をするソケットが3ピンになってますが、実際に使っているのは2ピンだけです。(GNDピンはオープン)
【実体回路図】
回路図はこんな感じです。
【使用部品】
# | 部品 | 数 | 価格 | URL |
1 | Arduino Nano | 1 | $4 | (link) |
2 | 5V制御, 100-240V (2A) ゼロクロス対応 SSR | 1 | $6 | (link) |
3 | Kタイプ熱電対(以前、MAX6675モジュールを買った時に付いてきたものをカットして使用) | 1 | – | (link) |
4 | 粘着銅箔テープ(熱電対をコテ先に固定するため。) | – | – | (link) |
5 | MAX6675モジュール | 1 | $3.4 | (link) |
6 | ACソケット(male) | 1 | $0.7 | (link) |
7 | ACソケット(female) | 1 | $1.5 | (link) |
8 | ケース(Hammond社製 1590 | 1 | – |
(link) |
9 | DC5V(700mA) 電源モジュール | 1 | $1.3 | (link) |
10 | 10kΩ VR | 1 | – |
【ハンダゴテのコテ先への熱電対付着】
-
熱電対の先端部分が、ハンダ付けの邪魔にならない程度で、かつなるべく先端に近く装着したいので、コテ先(交換可能な部分)の根元あたりに、銅箔テープで固定することにする。銅箔での固定は、失敗した。銅箔テープの接着剤が熱で燃えて、粘着力がなくなってしまう・・(あたりまえか・・)。結局、コテ先保持用のスリーブとの隙間に、熱電対の先端を突っ込んで固定することにした。
- 熱電対の配線部分は、コテと、電源ケーブルに沿って、今回製作する装置の近くまで持ってくる。
- 熱電対の反対側は、MAX6675モジュールのターミナルへ直接接続することにする。(本当はソケットにしたいが、今回は、まぁ直接ネジじめでOKとする。これだと、ハンダゴテを交換したりすると、この熱電対の配線も外す必要があるが、手持ちのコテは一本しか無いので、これでOKでしょう。