タラゴナまでちょっとドライブ

タラゴナまでちょっとドライブ。 バルセロナから南へ約90km。地中海の見えるバルコニー、円形競技場、カテドラル、水道橋へ行ってみた。 
あいにく天気は曇りだったので、青い空に映える地中海をバックに・・とはならなかったが、紀元一世紀、アウグストゥス帝の時代に作られたという競技場は、約2000年間の歴史をずっと見守ってきたのだろう。風化や破壊でボロボロだが、ローマ時代の息吹を思う。 

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タラゴナの城壁に囲まれた旧市街地をブラブラと歩くと、教会の鐘の音が響くカテドラル前の広場は、日曜日の朝のバザールで賑わっていた。広げているものは・・・といえば、古い本、レコード、古いコイン、時計、とても使えそうに無い各種の電化製品、ペンダント、骨董品、ガラス細工・・・等々。 売っている人は年配の人ばかり。葉巻の匂いが周りに広がっていて、物乞いをする人たちが階段に座っていたりするので、あんまり治安がいい感じがしない。早々に退散した。カテドラルの中では日曜の朝のお祈りの声が聞こえてきた。

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タラゴナの旧市街は、城壁で囲まれている。城壁にいろんなお店や家が組み込まれるようにして作られている。城壁は紀元前3世紀頃に最初に作られたものらしいが、オリジナルで残っているのは少ないのだろう。あちこちで修繕作業や補強作業をしている場所があった。写真のように狭い道に面した城壁は圧迫感がある。城壁の隙間のあちこちに、ハトが巣を作っていた。

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城壁を出たところにあるインフォメーションでタラゴナ市内の地図をもらい、水道橋への行き方を教えてもらって、ランブラ・ノバ通りのパーキングから車を出した。水道橋までは約4km。すぐだった。教えてもらったとおりに車を走らせたが、観光案内らしい看板は何も無い。本当にここでいいのか?と思いながら車を停め、しばらく林の中を歩いたら、あった、あった。 これだ。 補修工事中で全景が見えないのが残念だが、迫力がある。 こんなものを、紀元2世紀頃に作ったという事実に感激する。大したものだ。

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上部の水路の部分を歩いてみよう・・と思っていたが、網が張ってあり中へは入れなかった。網の隙間から撮った写真が下。1mくらいの幅だろうか。ただ、どこまでがオリジナルの橋なのかはよく分からない。上部はコンクリートで補強してあるように見えるし。資料によると全長30km以上の水道だったらしい。傾きを正確に作り込む測量技術も進んでいたのだろう。

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反対側の下まで降りて行って、もう一枚。補修用の石、土、セメント、工事用のプレハブハウス等が下部に置いてあった。下から見上げると、一層大きさを感じる。

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バルセロナから片道1時間のドライブは交通量も少なく快適だった。帰りのAP7では、周りの車も飛ばしていたので、付いて走っていたらかなりのスピードだった。安定した走りで快適だ。少々音がうるさいのが難点か?(ディーゼルだから)。

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